インタビュー

推せる職場は「みんなでつくる」

推せる職場ラボ所長 上林周平インタビュー (後編)

#推せる職場づくり

インタビュー後編ではNEWONEの組織づくりも紐解きながら「推せる職場」のイメージを更に具体化していきたいと思います。

インタビュー前編では「推せる職場ラボ」設立の背景と、これからラボでどんな取り組みをしていきたいか、所長の上林に話を聞いてきました。その文脈を踏まえながら、後編ではNEWONEの組織づくりも紐解きながら「推せる職場」のイメージを更に具体化していきたいと思います。

「推せる職場」を体現するにあたって、意識していること

ー自ら「推せる職場」を体現していくにあたって、NEWONEの経営ではどんなことを意識しているんですか?

まず会社と個人は対等であるという意識が前提にあって、その上で推せる職場は、みんなでつくっていくものだと思っています。誰かがつくってくれていて、そこに入っていくだけでは、本当の意味で推せないと思うので。

些細なことですが、当社では新しいメンバーが入社したときに全社会議で自己紹介をしてもらうんです。その時に既存メンバーに自己紹介の例をしてもらって、改めてNEWONEに入った理由や前職で何をしていたか等を聞いたりするんです。

 既存メンバーでも意外と知らないことがあり、それを聞くことで、信頼関係がより強まったり、自分の会社や職場を推したいと思うキッカケになったりするかもしれないと思って。誰も気づいてないと思うんですけど、ひそかに意識しながら毎回やっています(笑)

ーNEWONEにも多様なメンバーが加わる中、自社の「推しポイント」としてはどんなことを伝えていますか?

主に3つ伝えています。

1つ目は、やはり仕事はヒューマンタッチで、人と人とのかかわりを通してポジティブに変えていくっていうものなんだっていうことを伝えています。

2つ目は、コンサル部門を立ち上げる等、試行錯誤しながら新しいことに取り組んでいることですね。もっと成長したいなと思っている方に来てもらえるように、これからの時代に合った能力がつきそうだなということもその中で話しています。

3つ目は、組織の雰囲気や人間関係についてです。新しいメンバーが入った際には必ず歓迎会を開催します。会社全体でウェルカムされているというのを最初に感じてもらうことで、この会社は推せる職場だとみんなで言えるようになれればと思います。 

「推せる職場」になるために、必要なステップ

ー「推せる職場」になっていくためには、どんなステップが必要なんでしょうか?

シンプルに、自分の職場のここが推せるよねっていうのを1つでも2つでも言語化しておくことがやはり大事だと思います。 

例えば自分の職場に採用したいと思う人がいた時、その人が魅力を感じる「推しポイント」が自分の職場にあるという構図にならないといけないですよね。

こういう能力がつきやすいという推しポイントもあれば、はじめてのことにチャレンジしている世界観を推していきたいというパターンもあると思います、

職場単位で、どんな組織をつくりたいか、推しポイントが何なのかを明らかにする対話やワークショップ等を実施することが職場の求心力にもなっていくのではないでしょうか

他の職場にインタビューしたり越境体験したりすることを通じて、自分の職場がよりクリアに見えてくることもあります。

推せる職場ラボで大切にしたいこと

ーそれでは最後に、これから本格的にラボが動き出していく中で大切にしたいことを聞かせてもらえますか? 

このラボがたくさんの繋がりを生む場になり、皆がお互いにかかわっていく中で、自分の職場の良さが自然と見えてくるような、そんなコミュニティに育てたいと思います。

こうあるべき、こういう方向で進んでいくのが良いんじゃないかというのを具体化する際には賛否両論が生まれると思います。

賛否両論があったとしても、「推せる職場」を掲げていくこと自体が、考える機会にも繋がると思うので、そこは覚悟して推進していこうと思います。

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